白洲次郎 ドラマ
連休中にNHKで放送されたドラマ「白洲次郎」。
3話のうち第一話は見逃してしまいましたが、かっこよかったー。ドラマそのものがかっこよかった。あんなカッコ良いドラマは見たことがないですねぇ。まるで映画のようでした。役者さんもテーマもさっぱりしてるんですよ。さっぱり、あっさり真髄を付いてくるかんじ。大人なんですよーかっこいーなー。役者さん、セット、映像の工夫、テーマ、それぞれクオリティーが高い!単なるテレビ番組ではなくて、もはやゲイジュツ作品だと思いました。
以下、かっこよかったこと、心に残ったことを箇条書きで書かせてもらいます!
◆白洲次郎と正子の夫婦関係がすごく絶妙で、これを描くドラマはそうないだろうなと。あんまり数多くのドラマを見てるわけじゃないですけど、トレンディーとかよりはるかに大人。中谷美紀演じる白洲正子曰く「離れて暮らすのが夫婦円満の秘訣。つかず離れず、私達はそれぞれの道を歩みました。」だって。この距離感がかっこよい。結婚したては良いとして家族になっちゃえば恋心なんて忘れるものなんだろうけど(私は結婚したことないから分かんないけど)それをあっさりと受け入れて、だけどお互いを掛け替えのない一人の人間として愛し、けれども依存せず、各々別々の道を歩んでいく・・・。社長が言ってた「卒婚」ってこれかぁ(結婚っていう大変な時期をクリアし、お互いが一人の人間として自立した時の夫婦関係の事、だそう)。
白洲正子の師匠、青山次郎との賭けに負けて、「次郎のバーカ!!」と叫びながら酔っ払って早朝に帰ってきた妻、正子を白洲次郎は優しく抱きとめ「あっちの次郎の方が良いかね?」と聞きますが、妻はあっさり「どっちもどっちね」と言い放ち、夫は変わらぬ穏やかな表情で受け止める・・・。このシーン、よかったなぁ。
◆そして何といっても、中谷美紀さん演じる白洲正子がことごとくかっこ良かった!クールな流し目でたばこをふかしながら着物姿で文章を書いてる所とか、なんてスタイリッシュなんだ・・・!
白洲次郎も正子も英語が堪能で時々英語で会話してるんですが、特に中谷美紀さんの話す英語なんてもうドキドキしてしまいましたよ。ちょっと声を低くして強弱をつけてしゃべるんですよね。「Time raises person’s soul and shape.(時は人の魂とかたちを育てる)」って英語で言ってたんですけど、それがもうかっこよくてね!(先述の英文はエキサイト翻訳で訳したものなのでかなり信頼に欠けます)いやーかっこいいな白洲正子。実際の写真も綺麗な人だったし。
中谷美紀さんも綺麗だし、中谷さんの実年齢相応かそれよりちょっと上くらいの時の白洲正子役はすごくハマってたけど、晩年の白洲正子はやっぱり本人の方が素敵ですね。当たり前ですけど白洲正子こそ白洲正子役のプロですものね。歳を重ねてきた人にしかない魅力というものが、やっぱり実物にはあるようです。「Time raises person’s soul and shape.」(この英文はエ・・・以下同文)まさにこの台詞を身をもって示された方なんですね。白洲正子という人は。
◆政治家やその他登場人物の対立する場面では、クレヨンしんちゃんの父、野原ひろし(会社員35歳)の言葉を思い出しました。「正義の反対は悪なんかじゃない。正義の反対は、もう一つの正義なんだ。」(嗚呼、臼井儀人さん・・・)
◆役者さん方の演技はもちろん、映像がすごく美しかったです。場面ごとの色合いがよく計算されていて、時代物のドラマなどありがちな安っぽさは全然なく、冒頭にも書きましたが映画のようでした。明暗が強調され工夫された光の当て方、各場面で流れるタバコの煙。それらがこのドラマの内部に流れる優美さ、静けさ、クールさを前面に表していたように思います。
◆白洲次郎に農業を伝授してくれた青年の元へ赤紙が来て、喜ぶ振りをしながらも白洲にだけ見せた涙ながらの笑顔・・・。あれは切なかった・・・。
もっとちゃんと、しっかりストーリーを把握したいなぁ。政治とか、あまり興味を示さないことに関してはとことん聞き逃してるはずなので・・・。
深く理解できたらもっと面白いんだろうなあ。
しかしかっこいいドラマでした。NHKさん、役者さん方、白洲次郎さん、正子さん、良いドラマをどうもありがとうございました!
らん












