のだめー
昨日、そら屋さんの帰り道に無性に本屋に寄りたくなって、「この只ならぬウキウキは何か良い本が私を呼んでいるからに違いない!」と勇んで寄ったところ、待ちに待っていたのだめカンタービレ22巻を発見!やった!!(のだめカンタービレについてはこちら)
いやぁ22巻すごかったですよー。鳥肌総立ちで大変でした。のだめかっこいい!そして二ノ宮智子さんすごい。あんな壮大で緻密な素晴らしいストーリーを考えられるってすごい。それぞれの登場人物の人生が複雑に、巧妙に絡み合って物語を作っていく…。まるで本当に起こっていることみたいに。すごいなあ~。リアリティーに富んでて爽やかで、小ネタが効いてて面白い。そして音楽に関しても専門家が注目するくらい本格的。こりゃあもうすごい漫画ですよ。今まで読んだ中で一、二を争ってますよ。あ、でも他に一、二を争ってるやつ7冊くらいあるな…。
…日本の漫画っつうのはすごいなぁ~ははは。
一連のストーリーとすんごい個人的な感動を長~く書こうと思います。以下大分ネタバレになってしまいますのでご注意を。つまんね、と思ったら読まないでよいのですよ!
21巻
21巻で千秋先輩とruiが、のだめの夢「千秋先輩の指揮でピアノコンチェルト」を、のだめが描いていた以上の演奏で実現してしまいます。千秋の方も、ruiとやりたい演奏がのだめの向かう方向の演奏と同じ事に少なからずショックを受けましたが、千秋常任のマルレオーケストラのコンマスに「ペーペーのクセに、出し惜しみするな」と叱咤され考えを改めました。「のだめは今までだって俺の想像の範疇を遥かに超えてきたのだから。また良い刺激になるはず。」と。ですがのだめは千秋とruiの演奏を聴き、「音楽に正面から向き合ってきたのに、のだめじゃなくてもいくらでも代わりはいる。だったらもうこんなにがんばる意味なんてない…。」と、絶望してしまいます。音楽から逃げたい一心で突然千秋先輩にプロポーズをしてみましたが、千秋先輩はのだめが音楽から逃げるための口実だととっさに見抜き「ここまで来てそりゃないだろう、のだめ!なんのために今まで…」と、冗談だと思ったふりしてスルー。オペラの指揮をするヴィエラ先生のいるイタリアへと発ちます。今までに無く苦悩するのだめに成す術のないに自分に「最悪だ!」と悶々とする千秋。そして意気消沈するのだめ。
そんなのだめのところへ、ミルヒーこと指揮者のシュトレーゼマンが(のだめのいるアパルトマンから引っ越した事を知らず、千秋をキャバクラへ誘おうと思って)やってきます。落ち込むのだめを見つけ、いつもの調子で「泣きたかったら私の胸で泣きなサーイ!」と叫んでみたら、予想だにしなかったのだめの涙。そしてシュトレーゼマンに胸のうちを明かします。すると「のだめちゃんのピアノ、聴かせてよ。」とシュトレーゼマン。「ここでお別れか、それとも――」と、冷酷にのだめの実力を試そうとしているのです。
のだめの演奏に静かに興奮し、「正面から向き合うとどんなふうに楽しいか、知りたくない?千秋の事なんか忘れて、僕と一緒に行きますか?」とシュトレーゼマンが悪魔メフィストフェレスよろしく差し伸べる手を、忘我の表情でとるファウストのだめ。ファウストの歌詞が現れ、背景は暗く、シュトレーゼマンの足元に魔方陣が描かれます(こことてもザワザワしてかっこよかった…さすがだ二ノ宮さん・・・。とうとうやってきた、のだめ出世の瞬間。まさに今、この漫画の山へ向かおうとするこの瞬間を、見事な演出で描き上げている!)。そして場面はオペラの練習風景へ。歌手がファウストを歌っている最中だったのです(このシンクロも素敵!)。
「あなたが言い張れば大抵のことは出来るけど…なんでこんな小娘と!」と反対するマネージャー、エリーゼを押し切ってシュトレーゼマンは急遽、ロンドン公演のプログラムを変更してのだめとコンチェルトをやることに。「見たいんだよ早く…。かわいい娘の晴れ姿。美しい音が聴こえるうちに…」とこぼすシュトレーゼマン。前にも聴力が弱ってる伏線はありましたが、切ないなぁ…。そんなさなか、コンセルヴァトワールののだめの担任、シャルル・オクレール先生はある思いを胸に、のだめに膨大な課題曲を与え続けた末ついにコンクールに出す決心をします。
22巻
誰にも何も知らせずに、一週間後のコンサートに向けて練習するのだめ。曲名は「ショパン ピアノ協奏曲 第一番 ホ短調」。ショパンがウィーンに発つ際、告別演奏会で弾いた曲です。留学当初は初見なんてボロボロだったのに、今ではエリーゼに「やるじゃないあの子」と言われるまでの成長っぷり。この曲に数々の思い出を込めたショパン。ピアノを弾きながら、のだめは千秋との思い出の数々を走馬灯のように思い起こすのでした。そしてオーケストラとの練習が開始されました。
突然のプログラム変更がなされてまで登場した中学生のような全く無名のピアニストに戸惑う団員達でしたが、合奏が始まりのだめの音を聴いてすぐにその才能に気づき、驚きます。そして、巨匠シュトレーゼマンに遠慮なく注文するのだめ。「あの子…コンチェルトの経験ないって言ってたのに、ずいぶんやってくれるじゃない。」「はい。技術もすごいし個性も強いけど・・・ちゃんとオケの音を聴けてるし、分かってる。」ずっと千秋の振るオーケストラを聴いてきたのだめは、既に演奏の方法を知っていたのです。
のだめ本人に書かせたプロフィールに詐称がないか確認するため千秋に連絡を取るエリーゼ(実際物凄いウソだらけの別人のようなプロフィールでした)。ここで千秋は初めてのだめの状況を知ります。ロンドンのコンサートに向けてイタリアを発つ千秋。コンサート当日、シュトレーゼマンの振るイギリスの一流オケの演奏を聴こうと、会場前には大勢の人込みが。人々の話題は専ら無名ピアノスト「のだめ」について。あの詐称しまくりプロフィールがそのまんま公にされているせいもあるのか、様々なウワサが飛び交います。
ついに始まったコンサート。埋め尽くされた広いホールで、オーケストラの演奏が終わると、轟音のような拍手喝さいが響きます。ホールを後にし、シュトレーゼマンはいよいよのだめを迎えに行きます。「のだめちゃん、行きましょう。最高に楽しい音楽の時間です――」
「シュトレーゼマンがいきなり連れてきたんだから、かなりの美人に違いない」という観客の期待をよそに、緊張すると口を尖がらせるクセのあるのだめは(それを隠すため?)物凄いずんぐりむくれた表情で現れます(さすがのだめ…というか二宮さん…。私達の想像を超える…。あとお辞儀する時の手の角度(90度)がまた良い!かわいい!)。演奏が始まり、まずはオーケストラの演奏から。「ピアノが登場するまでのこの長く壮大なオーケストラの提示部を聴くと、故郷を発とうとするショパンがこの曲に込めた気概を感じる」と、千秋のモノローグ。そのバックにはむくれた顔ののだめ…。彼女も、音楽の世界から旅立ってしまうのでしょうか・・・。
シュトレーゼマンの「口尖がらせ」合図を受け、のだめはあろう事かリハーサルとは全く違うテンポで、とんでもなく独創的な演奏を始めてしまいます。その演奏には団員、そしてシュトレーゼマンまでびっくり。
「これじゃまったく違う曲だ。でも……すごくいい・・・!」
団員、そして観客はすぐに魅了されてゆきます。以下、第一楽章の皆さんの台詞です!
(団員)「ピアニスティックなパッセージを即興的に、情感豊かに弾きあげる。」
(エリーゼ)「なに?今の“あんたならどーにかできんでしょ”的な態度。あの小娘!!うちの巨匠をつかまえて。ホントどーすんのよ!?その異色のショパン!」
(千秋)「やっぱりここに来てものだめはのだめだ。飛んだりはねたり。それでも前みたいにハチャメチャじゃない。ちゃんと破綻しないように分かってやってる。そして、一音一音の美しさ、こいつの音楽の強さが、あっという間に人を引き込んでいく。」
演奏は第二楽章へ突入。のだめの奏でる美しくも切ない旋律に、中には涙する人も。
(千秋)「“のだめちゃんはあなたの天使なのよ”母さんはああ言ってたけど、本当はあいつをこの舞台に連れてくるために、神様がオレを日本に押し止めていたんじゃないか―――!?…天使はオレか」
のだめの実力を目の当たりにし、自らを「踏み台」と認識してしまうまでに圧倒される千秋。
そして第三楽章へ。以下、団員のモノローグ。(不特定多数)
「さすが巨匠」
「あの波乱の第一楽章からずっと顔色一つ変えず」
「彼女に寄り添い、我々を導いていく…」
「しかし」
「それにしても……」
のだめの弾く華やかなロンドに、うっとり頬を赤らめる団員達…。
「すごい」
「技術的なことだけじゃなくて・・・・・・」
「彼女の・・・・・・」
『この音楽を共にしっかり作り上げたい!!』
そして終わりを迎える演奏。一瞬の空白の後、観客は立ち上がり、割れんばかりの拍手と大歓声が轟きます。のだめは衝撃的なデビューを果たしたのでした。今まで経験したことのない大喝采に、のだめはステージ裏にて軽く飛び跳ねます。
一方、楽屋でつぶれるシュトレーゼマン。
「づがれだ~~~。ヒ…ィィ 死ぬかと思ったぁー。ひどいよォのだめちゃん…この歳でこんな目にあわされるなんて…生きてて良かった…」
コンサート終了後、のだめの楽屋前には行列が。千秋は遠慮するもオリバー(エリーゼの部下、シュトレーゼマンの用心棒)に連れられ人込みを掻き分け一番乗りでのだめに会いに来ますが、のだめはドアを隔ててオリバーに「会いたくない」と伝えます。「明日からオペラの舞台稽古始まるから」と帰り際の千秋にオリバーは「彼女凄い子だから・・・・・・これから凄いことになるかもしれないよ」と告げ、千秋は頷きながらも、「もう元には戻れない気がする。なにもかも―――」と感じてしまうのです。
翌日、イギリスの新聞では、一面に「連れてこられた絶滅危惧種 メグミ・ノダ」という題でのだめの演奏を高く評価し、またある新聞では「ショパンかもしれないが、ショパンの表現ではない」との酷評。いづれにせよ、のだめの演奏は大きな話題を呼びました。テレビ、ネットでもコンサートの様子が放送され、皆画面越しに魅了されてゆきます。何も知らされていなかったのだめのパリや日本の友人達も驚きます(ただ九州の実家だけはサスペンスを見ていた・・・)。
シュトレーゼマンの事務所ではのだめについての問い合わせの電話が鳴り響き、エリーゼはのだめをどう使おうかとあれこれ策を練り盛り上がりますが、一方のだめは燃え尽き、抜け殻状態に・・・。そんなのだめの手をとり、エリーゼは勝手に契約書にサインを。しかしのだめは「あんなのもう…弾けないデス」と吐きます。千秋の電話にも出ようとしません。そして財布とパスポートを持ち、こっそり飛び出してしまうのです。
そしてのだめは何故かエジプトのカイロにいました。「おやじ、いつもの」と、初めての店で酒をお代わりしおっさんのように酔っぱらうのだめ(おじさんに「お代わりっていいな…」といわれつつ)。「ツーリストだろ?最終的にはどこに行くつもりなの?」とのおじさんの問いに「先輩の所へ行くはずだったのに…違う人と言ってしまったんです…。」夢に描いていた最高の演奏を、シュトレーゼマンとやってしまったのです。
場面は変わり、シュトレーゼマンのいるホテルに。ちょうど彼がのだめを探しに部屋を飛び出た際、コンクールの審査員として同じホテルにやってきたシャルル・オクレール(のだめの担任)と20年ぶりにばったり鉢合わせます。「礼なんて」と自惚れるシュトレーゼマンにオクレールは静かに怒ります。
(オクレール先生)「まったく、なんてことをしてくれたんですか。あの子はあと少しで…本当のピアニストになれたかもしれないのに。」
(シュトレーゼマン)「本当の…って?」
(オクレール先生)「音楽と共に生きる覚悟を決めることです。なにがあっても。あの子は音楽は好きでも、基本的にこの業界が嫌いです。しかも彼と共演するという小さな目標のためだけにここまでやってきた。それでも少しずつ、本当の喜びや楽しさを多くの作曲家や曲の中から見出す事が出来るようになっていたのに…」
(シュトレーゼマン)「だから…っ私だって。日本からのだめちゃんを見てきて最近ののだめちゃんの成長を見た時、あなたが師匠だと知ってさすがだと思いました。だから後は私が舞台に乗せてあげればいいんじゃないかと…素敵な親心みたいなもので」
(オクレール先生)「なにが素敵ですか!!」
(シュトレーゼマン)「でもっ…公演は大成功でのだめちゃんだって最高のデビューを」
(オクレール先生)「でも恵(のだめの本名は野田恵)はいなくなったんでしょう!?悪魔のようなあなたが「親心」なんてもうろくしすぎじゃないですか!?いや、やっぱりあなたは悪魔だ。ひとりだけツヤツヤしちゃって。まったく…余計な事をしてくれて…」
(シュトレーゼマン)「シャルちゃん。僕は…どうしたらいいかな?」
(オクレール先生)「どうもしなくていいです。これが最後。あの子に自分で決めてもらいます。私はそれを待つだけです。」
エジプトのホテルにチェックインし、同室の中国系の女の子美華(ミファ)と買出しに出かけたのだめは、偶然のだめの熱烈なファンに出会います。美華に「すごいよー人をあんなふうに感動させられるなんて」と言われ、そこで「自分は最高の演奏をしたんだ」と認識し「そーですよ。のだめ、ちゃんとやったもん。ちゃんと正面から向き合ったもん。」と、確認するのだめ。しかし、次に出てきた言葉は「だからもういいでしょ。神様…」だったのです。
一方の千秋はイタリアで、エリーゼから「ブラジルのオケで振ってほしい」との連絡を受け、のだめが失踪した事も知ります。ヴィエラ先生のアシスタントであるにも関わらず、その後はいよいよ「死んでる」状態に。今まで音楽一本だった千秋は、初めて身を持ち崩しているのでした。ジャン(千秋のライバルの指揮者で、同じくヴィエラ先生の弟子でアシスタント)に「父親代わりとして相談に乗ってあげてくださいよ」と面白半分で持ちかけられるヴィエラ先生のもとへ、千秋とは犬猿の仲である実の父がやって来るのでした。
以上!!
あはははは
なげぇぇェェ!
のだめの物語に浸りたいがあまり、すごい書いてしまいましたよー。最後まで読んでくれた方いらっしゃったらどうもありがとうございます。そしてのだめを読みたいと思ったら更にありがとうございます。詳しーく書いているようですが、実際漫画には文書のみでは味わえない小ネタやら諸々がありますから、というか漫画の全てを文章で表すっているのは至難の業だしブログだと私の意訳ありまくりだし、絶対漫画読んだ方が良いですよ。ええ。・・・講談社さんごめんなさい。
もーね、のだめの演奏シーンは激しく感動しましたね!かっこいいよのだめ!!すごい!!ああー私もあんなふうに誰かを激しく感動させてみたい。それはもう本質的な何かに迫る技術と表現力で。世界中に広がる何かを作り上げてみたい!!・・・その手段は何か分からないけど、そんな衝動に激しく駆られました。あと、吹奏楽かオーケストラやりたい!!クラリネットかなんかやりたい!!はーもうね、あの音と音とが混ざりあってうねる感じ。心臓に響く低音、ゆらめく木管、体を着き抜かれるような金管…の中に浸りたい!!私は中学校の吹奏楽部であんまり上手じゃないクラリネットを吹いたくらいだけど、宇宙の真理に迫るかのようなハーモニーの一部になってみたいーー!!
はー
そんな感じです。
そろそろクライマックスに突入してしまったので、最終回も近々かと…。
大好きな物語が終わってしまうというのは、世界が滅ぶのと同じくらい悲しいです。人類が滅亡した地球に一人残されたような寂しさ。最後のページを閉じたとたんに襲ってくる、あの所在のなさ…。でも早く23巻読みたい…。
らん






